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海外医療派遣団の誕生
タイについてはじめはフィリピンからはじまった!!
当初、神奈川歯科大学同窓会の福祉厚生部の事業計画の一環として毎年、行なわれてきた 、フィリピンのセブ市でのフリークリニックは第15回を終え、
1984年の 第一回から15年が経過した。そこで、この活動の歴史的背景を 主に報告する。昨年98年には第1回タイフリ−クリニックを行い、今年も タイのバンコックで実行予定。
海外医療派遣団の誕生
1982年に神奈川歯科大学同窓会常務理事会に「21世紀の歯科医」をテ ーマに 資料収集のおりに海外ボランティア活動の案が出され、海外医療派遣団 の検討が始ま った。83年5月に同窓会副会長の米山君が国際友好団体の主催 するフィリピン歯科 診療団に参加したことから、フィリピンでの海外医療派遣 について急速に検討が行なわれ、11月には有志調査団が派遣されるに至った。 現地では既にセブ歯科医師会とサウスウエスタン大学歯学部の有志により毎週日 曜日に貧民部落で歯科治療の奉仕活動が行なわれていた。それらの団体の 我々 に対する要望と我々の事業目的が一致し、翌年の84年5月に14人の第 一回 海外医療派遣団が編成され、口腔衛生指導や抜歯を主な処置とした歯科治 療が 行なわれた。
海外医療派遣団の歴史
第一回 84’5月、Alaska,Mambaking-
異なった民族、宗教、文化をもった人々が一つの目的の為に行なった事業の記 念すべきスタートとなった。14人の神奈川歯科大学同窓会とそれをサポートす るセブ歯科医師会会員とSouth Westean University歯学部の学生らによって始ま った。
第二回 85’2月、Suba Pasil-
20人の海外医療派遣団が参加した。
第三回 86’2Minglanilla,Consolacion & Lilo-an-
この年は3ケ所でフリークリニックを行なった。
第四回 87’10月、Basak,San Nicolas-
初めてに事前に患者人数を調節し、ある程度の予約制をとったため治療の流れ が円滑化した。また、この年から修復処置が可能となった。
第五回 88’5月、Tejero 小学校-
日本から参加した派遣団は11人だったが、団員の開発した携帯用高速切削器 具によって修復処置の効率が格段と向上した。
第六回 89’2月、Pasil,Cebu & Tagbilaran City,Bohol-
セブ市でのフリークリニックの後、神奈川歯科大学矯正学教室 佐藤貞雄助教 授による学術講演を行なった。また、一部の団員は引き続きセブ島の東に位置す るボホール島でのフリークリニックを初めて行ない成功裡に終了した。
第七回 90’三月、Mandaue City,Cebu & Tagbilaran City,Bohol-
日本からの団員数は41人になり、89’に引き続きフィリピン歯科医師会ボ ホール支部の協力のもとボホール島でのフリークリニックを行なった。
第八回 91’十月、Busay,Cebu-
ブサイはセブ市街から車で30分程山中に入った所で、標高が高いためか、気 温は低く例年に比較すると仕事のしやすい環境下であった。フリークリニック後、 フィリピンと日本の矯正専門医の学術講演がサウスウエスタン大学で行なわれた。
第九回 92’三月、Mandaue Central School-
今回から携帯用歯科レントゲン装置の搬入により、より確実な診断が可能とな った。それにより麻酔抜髄即日根管治療等の治療を開始した。また技工士の参加 により部分床義歯やレジンジャケット冠などの補綴も試験的に行なった。
第十回 93’二月、Minglanilla Central School,Cebu-
記念すべき第十回は59名の団員の参加によって実施された。前回より使用し たレントゲン装置を使用して予診、保存、抜歯、投薬の部門に加え、新たに放射 線部門をライン内に設けた。また技工部門も各部門の要請により設営された。第 十回の記念式典ではマニラよりフィリピン歯科医師会会長であるビラレル先生が ご出席され、神奈川歯科大学同窓会と正式な姉妹関係の調印が行なわれた。
第十一回 94’二月、Cebu State College of Science & Technology,Cebu-
セブ市内のダウンタウンにて実施したため,抜歯処置よりも充填処置の希望か 多くあった。また、今までとは違い義歯の希望も多くよせられた。
第十二回 95’二月、Barangay Ermita,Cebu-
この地区は海岸沿いにあるが非常に貧しい地域であり小さな子供たちは裸のま まで遊んでおり,またその遊ぴ場は人糞やゴミの散乱しいる状態でありました。 ここでの処置は抜歯処置と充填処置を行いました。
第十三回 96’二月、Inayawan Sports Complex,Cebu-
この地区はセブ市のゴミ捨て場であるスモーキィーマウンテンの脇にある地区 て前回同様に貧しい地区であります。そのため、この地区における治療は抜歯処 置が充填処置より多く行われた。また、今回はセブ市の診療バスも参加していた だいた。
参加団員14名で抜歯が主な処置で始まったセブフリークリニックも第十回には 団員は5倍近くに増え、装備も20台の診療チェアーや6台のエアータービン、4 台の高速歯科用エンジン、バキュームシステムやレントゲン装置によって、より理 想に近い歯科診療が行
なわれるに至った。
今後、予防にも力を入れる方針で94’二月の第十一回では、フリークリニック とは別に初めて予防部門を設立した。予防部門の団員はブサイにある小学校を対象 に口腔疾患の疫学調査、口腔衛生指導、を行なった。この小学校には今後毎年訪問 し口腔衛生指導、食事指導を続け、その効果について調査していく予定である。セ ブ島以外の場所でのボランティア活動も検討中である。海外医療派遣団の活動の詳 細については日歯広報 第972〜975号を参考にされたし。
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