<症例2>

通常の前歯部ブリッジで、犬歯を含んだ症例です。こうなると模型上でのメルクマールが乏しくなってしまいます。

すみません、口腔内写真を撮り忘れました。

      

  こういう模型です。右側2番から左側3番までのブリッジです。

        

有歯顎咬合堤を口腔内に適合させ、咬合平面板で前方は正中矢状に直行するように、側方はカンペル平面に平行になるように調整します。

平均的顆頭点から、前歯部切縁偶角までの距離を測定し、咬合器にトランスファーします。

   

患者さんで、実測した平均的顆頭点から前歯部切縁までの距離を咬合器にトランスファーし、咬合器にセットしたテンプレート上に有歯顎咬合堤を置き、上顎模型をマウントします。

その際、有歯顎咬合堤には、前方正中部は患者さんから、後方正中部は模型上で印記しておくとこによって、上顎模型は、患者さんを真正面から見た状態と同じ環境で、咬合器にマウントされます。

以下、それに基づいた、技工ステップです。切縁の位置はテンプレートにあわせてワックスアップすれば、良いだけです。歯軸、長さ、何も悩む必要はありません。

   

                

  一番最初に採った、有歯顎咬合堤での咬合平面がそのまま、補綴物に再現できます。

                硬質レジン前装ブリッジ作製:箱石歯科技工所 
                             箱石 哲郎 氏

 

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