<症例3:口腔内編>

上下顎の前歯部の補綴です。

口腔内

   

上顎模型を有歯顎咬合堤に印記。ここに書いている123mmは平均的顆頭点から前歯部までの距離です

   

有歯顎咬合堤を口腔内に適合させ、咬合平面板で前方は正中矢状に直行するように、側方はカンペル平面に平行になるように調整。この調整は下敷きに線を引いて患者さんの顔にあてがい、正中矢状に対する直行性を確認します。人間の目はかなり不確実です。この下敷きがあれば、かなりの精度で確認出来ます。コストは120円+消費税です。

    

平均的顆頭点から、前歯部切縁偶角までの距離を測定しておきます。これを咬合器にトランスファーする事によって、模型の前後的位置が決まります。そして、有歯顎咬合堤でマウントする事によって、模型の正中と、左右の傾きが決まります。あとは、上下的な位置関係だけになります。しかし、咬合採得を与えたい咬合高径でとれれば、インサイザル・ピンで咬合器上で咬合高径を変える必要が無くなりますので、このエラーは最小限に押さえることが出来ます。

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