咬合器を用いた後方からの下顎運動の推察.2

図1. 側方運動時

図2. 前方運動時

咬合器における運動は原則的に、図1.2の様に側方運動から前方運動を経由して反対側の側方運動までの経路までしか再現できません。しかし、矢状顆路調節機構が60度以上まで付いている咬合器において、60度以上に設定することによってフォッサボックスの後壁を上壁にする事が出来ます。

図3. 通常の矢状顆路角

図4. 矢状顆路角を70度に設定した状態

図5. 図4の状態で上弓を前方移動させた状態

つまり、下顎後退位をとらせた状態

図6. 図5を斜め上から見た状態。インサイザルテーブルの黒い点からインサイザルピンが前方に出ている。

しかし、これが出来る咬合器と出来ない咬合器があります。

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