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八戸 E 臨床座談会  ・・・・・八戸における卓越した歯科の勉強会

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元々、八戸近藤歯科の院内勉強会がこの会の始まりとなります。そこに、若手の先生方が集まり現在の構成となりましたが会運営にあたり紆余曲折もありました。バブルの時代には20数名を数え盛り上がっておりましたが世の中の景気後退とともにその数は減少し現在に至ります。
私たちは、最新の医療サービスと医療技術の融合を開業医の立場から研鑽し、日々個人と地域住民に安心した歯科医療を提供したいと考えています。

DSCN0442.JPG八戸臨床座談会  HERZ
プロフィール
設立年次:昭和62年
代表:熊坂覚
人数:17名(08/10現在)
問い合わせ先:くまさか歯科
電話0178-28-2818 FAX0178-20-5125 e-mail kuma@f-arts.co.jp

設立   (これは2000年に雑誌に掲載された原稿です)
 私達の勉強会の設立は約12年前に溯ります。当時若手代診が多く勤めていた八戸市近藤悦夫氏の診療所におき、それぞれの医師の臨床思考レベル格差をなくす目的で毎週行われていた院内学習会がその始まりとなります。やがてその話を聞き付け、当時の開業若手医師達や病院勤務医達が氏の元に集い「日常」を各々持ち込むことから、本格的な勉強会として設立しました。当時、横浜臨床座談会の竹末氏とひざを交える機会があり、その臨床に対する姿勢を見習おうという意味でこの名前になったと記憶しています。図らずも、ローマ字記述の頭文字はドイツ語の「こころ心」「心臓」を意味し、思い深い物となりました。
現在、第2第4金曜日が開催日となり、くまさか歯科 研修室に平均10名ほどが集まります。かつて五年前まで近藤歯科におき毎週行われていたことを考えると、開催回数は少なくはなりましたが、内容はますます濃い物になってきているような気がします。
メンバー
発足時、6名程度でしたが、現在17名。一時期は20名を超えるに至った時期もありますが、我々の規模としては精一杯でしょうか。勉強会はあくまでもstudyの場であり、learnなら講習会へどうぞ、という当初からの姿勢を崩さなかったため行き違いも多くあり、入脱会による会員数の増減もやむを得なかったと考えています。近藤悦夫、熊坂覚、夏堀礼二、永野弘之を中心に、新藤俊樹、今宮英貴、樋口裕晃、柳田隆、薄木隆嗣、鈴木聡、一戸秀行、後村誠、工藤淳一、中館大司、梅内優子、渡辺理平、柄本俊一、成田正樹、と、平均年齢34才の若年集団でもあります(当時)。現在、大代表は医療を含めた相対活動として政治家となり異色の師ともなるわけですが、師の理念は周到しています。また、夏堀氏は内外に多くの学術的師を持つに至り、知識、技術の面で我々の力強い目標ともなっています。

コンテンツ
特に力を入れてと言う内容はありません。日常全てがその対象となります。一人の患者が歯科医院を訪れ、扉を開け診療を受け帰宅し、安心して眠れるまでの、全てのハードとソフトが討議の対象になります。可能な限りの医療サービスの供給は、卓越された心と知識と技術と経済理念の上にのみ可能であり、日々これを日常とするには何が必要かを考えることに会の意義があり、それが内容となります。すると当然、コンテンツの中核は診療哲学となり、その哲学を昇華するための有機的構図が自然と出来上がります。また、社会学的背景も今の歯科医療には欠かせず、社会保障の中の本来持つべき医療のあり方や歯科独自の肯定的自由診療のエゴイステックさ、医師サイドの社会的憂鬱までもを、歯内療法、歯周治療、はてはインプラントや審美歯科にまで相関させ演繹します。当然、意見の食い違いはあたりまえで、その討議の中にこそ結果ではない本当の心があると信じています。
また、一つの特色として、会独自でインターネットBBSサーバーを運営し症例検討(画像含む)を随時行い、迅速な意見対応を可能にしていることもあげられます。いまだ、使いかっての問題から活発なアップは数名にとどまりますがこれからの新しい勉強会の流れではないでしょうか。地域を越えた草の根勉強会の可能性を示唆しています。
憂鬱と展望
 多くの勉強会がそうであるように、会の運営は非常に難しく、そこには2つの方向性が見え隠れします。一つは、徹底した師のカリスマ的勉強会。運営も参加も楽ですが、ともすると参加することで安心や満足を得、目的を見失いやすくなりそうです。また、studyではないのでテクニック偏重になりやすく、師の心を忘れがちになるかもしれません。私達はこれを良しとしません。
 もう一つは、積極的自主型勉強会。個人主義的施行からなりますから、運営も参加も苦労します。「勉強会がつまらない」と言う他人事は、誰のせいでもなく参加者個人の責任です。一人一人の探求心こそが会全体の隆盛を支えるので、たとえ会員が2人になったとしてもその勢いは衰えないはずです。しかし、多人数の場合、ある程度の知識レベル格差を埋めるのは自助努力であるため、方法論がいつの間にか目的になってしまう危険性もあります。
 私たちは、後者を目指しています。臨床に深く根ざした日常は、もしかすると決して他人の目に触れることなく患者とともに埋没していきます。患者も医師もそれで幸福なのか?と自問自答し、客観判断のよりどころとして会を使いたいと考えるなら我々仲間はいくらでも討論するでしょう。患者のみならず、医師もまた多大な幸福を得なければ意味をなしません。これが本来の姿であり目的でしょうか。