トルコ6日目とそして帰国


インプラントに対する自身の総括も含めて

昼間の国内線のため、比較的ゆっくりとホテルを出られたのは幸運でした。アンタルヤにまだ居残り観光をする方もいるのですが、事前情報がワシの場合は不足していて、こんなにいい町とは知らずにすぐの帰国日なのでした。まあ、一度来れば慣れますからもう一度来ればいいだけかな。いつもそうですが、旅の終わりは名残惜しいものなんです。
アンタルヤのドメスティックターミナルにタクシーで向かいふと気がついた。そうかCIPラウンジが使えるんだ。急遽ラウンジに直付けしようとタクシーが向かったものの、何か様子がおかしい。えぇ?プレジデントが来る??というわけで一般人はVIPやCIPラウンジが使えないことに。しょうがなく通常のチェックインに並んでボーディングパスをもらったのでした。しかしよく見ると「CIPラウンジこっちだよ!」というサインがたくさんあるのでそっちに行くと、どうやら向こうのラウンジよりきれいな新しいラウンジができたようでよかったよかった。
この写真よく見てください。ゲートの案内の下にあるPrayer Roomとはお祈り部屋、、、モスクのことです。なるほど、ここはイスラム圏だとこういう所で実感です。確かにインターネットもYouTubeとか見れないんですよ。ガバメントの規制ページに飛びます。人口の98パーセントがイスラム教徒というのはそういうことだと分からなければ成りません。確かの他のイスラム圏より緩いことは緩いですが、イスラムなんです。インプラントなどを学ぶ上で、こういう背景をどう理解して学問につなげるのか、実はとても重要だったりしますね。



アンタルヤからイスタンブールに移動してようやく帰国便です。この空港、ドメスティックからインターナショナルへの乗り継ぎは、いったん外に出るんですな。へぇ~、面白い。というか、昔はみんなどこの国もそうだったか。20年近く前ならサンフランシスコでさえいったん外に出たもんなぁ。。免税店なんかでの買い物も全く触手も動かず、ビジネスラウンジでひたすら食う寝るだらける、、で、帰国便まで時間を潰すのでした。トランジットタイムは3時間半です。最後の機内食、「おされなけばぶ」は、、、ごめんなさい、食い飽きた(笑)。12時間後、定刻到着成田から速攻で東京駅へ。かき揚げ蕎麦卵入り480円をかき込んだのでした。



今回の学習と雑音から来る総括と意見:
インプラントが目的ならそのリスクは限りなく0に近くなければならないのだけれど、エデンチュラスにおけるオクルージョンの改善等特定の目的を達成する一つの手段なら、低リスク当然しかしながら一定のリスクを覚悟する準備は患者さんにはできているはずだし説明できるはず。というか、インプラントは目的じゃなく手段でしょ。
一般医科では常識のこの事が、歯科では全く議論されないし、都市部に於いてインプラントの患者さんのデフレ争奪戦になる背景を考えると、多くの歯科医師のお互いに首を絞め合う、、お○かぶりが際立ってきます。そこには歯科医師の資格やレベルや技術を通り越した資質が求められるのに、分かっていない歯科医師の何と多いことか。きちんと出来ることはシンプルに当たり前なんです。審美も当たり前、ペリオは治して当たり前、エンドも予防もきちんと出来るのが当たり前。出来ないのは歯科医師じゃない。そこに繋がるインプラントの選択肢じゃないですか。付加価値じゃないって。

社会保障が存在しないが為に医療を通り越して産業になっている米国ならまだしも、日本では医療ではないのかしら?と言うスタンスで発言するべきですね。
この全く違う二つの事象を同じテーブルで議論し疑問に思わない歯科医師が残念で仕方がないなと。そこ行くと、クエートのような社会背景は、物凄く羨ましいことになるわね。
欧州の学会に連続して出席しているが、どの国の歯科医師もこの二つの事を理解するためには、医療とインプラントの持つ社会性を背景に、自院で過去の事例を社会性も含めてフィードバックし考察検証するべきでしょう。。

最後に、この旅は、本当に私にかかわる多くの皆さんや、私を育ててくださった患者さん全てのおかげだと、心から感謝いたします。<m(__)m>

Posted: 日 - 9月 26, 2010 at 10:48 午後        




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