冬の旅


冬の大地へのあこがれ

2004年のワシのブログに、横浜の工藤先生とアラスカのフェアバンクスからパンアメリカンハイウエィをチリに向けて南下する夢を見た話(笑)を書きました。で、またアラスカの夢を見ました。
現実では、、いつだったか昔、シカゴからの帰国便がアラスカ上空にさしかかり、昼間の飛行でしたので、その圧倒的な自然の景色に驚愕した覚えがあります。厳しい山々の間を抜ける氷河に感動すら覚え、まだデジカメではなかった時代なので、かなりのシャッターを切りましたね。
そんなアラスカには、この地球上の全ての物がまだ揃っていると言っても過言ではないでしょう。あらゆる地球の物が全て残っているのはすごいことです。そしてそのアラスカが今、世界各地で経験していること、つまり、様々な危機に瀕していると言うことです。聖域だったんですけどね・・・・・。

ブリストル湾沿岸は世界有数の紅鮭の漁場なんですが、此処に流れ込むヌンシャガック川上流に、世界でも類を見ないほどの巨大な金や銅の鉱山計画が浮上しているんです。鮭の年間漁獲高から来る総生産はせいぜい1億ドル強ぐらいなんでしょうが、この鉱山は何と5000億ドルの産出高予測のようで、桁が違うにも程があるくらい巨大鉱山となる。ここから排出される鉱毒を含んだ排水は、瞬く間に鮭の漁獲を減少させるだろうと、周囲の漁師達は不安に感じているのだと言います。鉱山が雇用できる人数などせいぜい2000人ほど。一方、鮭に関連してメシを食ってる人は2万人弱らしい。枯渇資源の膨大な金を取るか、未来永劫続くが鮭で細々と暮らすことをとるのか、アラスカは今大変な局面にさらされているらしいのですよ。

六カ所でもそうなんですけれど、サヨクなプロの市民活動家は、住んだこともないくせに豊かな自然との共存とか見え透いた耳障りの言い言葉で、経済活動を優先したい貧困な地域にあられもない未来図を提示したりします。このアラスカでの鮭資産を単純に計算すれば、1億ドルを2万人で割ると5000ドル足らず。そのほかの収入と合わせても、年収2万ドルを切る生活なのだという。この現実を、裕福なプロの市民団体が、自然と共存しろとか寝ぼけたことを大騒ぎするのはどうかとは思うんですよ。アラスカ山中に住めっての(笑)。
もちろん、幸福と豊かさはお金ではない人は沢山いらっしゃいますから、否定はしません。しかしそれを経験したこともない人が、強要するのはおかしいでしょ。アマゾンの森林伐採が地球規模の危機だと指摘されるブラジルの言い分は、あんたらの享楽のツケをブラジルはいつまでも払い続けているだけで、ブラジルに住んでいる人がその恩恵を受けているわけではない。いつの日かブラジル人もその恩恵にあずかることを何故おまえらは否定する?・・・・・分かります。

いつの日か、アラスカにオーロラを見に行きたいと思っているんですが、その時まで手つかずのアラスカが残っておいて欲しいというのは、ワシのわがままだったりするわけで、人間がビールスのように地球上で繁殖し続ける限り、人体がビールスに蝕まれるように、同じような転帰を迎えることは、人の意志とか思考とか考えも及ばないところにプログラミングされているんじゃないかと。。。。
空撮された氷河や河川の本当の姿が、フラクタルに、人体の静脈叢等の血管走行と酷似していることを、多くの医療人は気がついているものねぇ。。。



Posted: 金 - 12月 3, 2010 at 06:11 午後        




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