ノルウエー〜デンマーク6日目


北欧の苦悩

6日目の朝はベルゲンからゆっくりと始まるわけで。ニュースを見ると言葉は分からないけれど世界情勢のニュースがメインです。それがほとんどを占め、それに対する国家の政治姿勢とか何度も繰り返し特集が組まれます。意味のないくだらない揚げ足取り報道や左傾的報道ばかりの日本と大違い。つまらないと言われようが、報道姿勢には全くぶれがないし、バラエティが好きならそういうチャンネルに行けばいいでしょ、、というテレビマスコミの姿勢に好感が持てます。日本は朝から情報番組という奴が、政治と芸能人スキャンダルを同じレベルで面白おかしく垂れ流して、国民もそれに慣れちゃってるものなぁ。国民総白痴化はここから始まったという某評論家の意見、その通りだと思う。
木造300年以上経過したという世界遺産のベルゲンの港町を眺めながら、八戸がこんなならもっと観光客も来るだろうと、何となく考えたり。主要な産物はサバ、干し鱈で、これも八戸と似てるのになぁ(笑)。ハンザ同盟の主要輸出物だったんですよ。




午後、帰国便の関係でコペンハーゲンへ。
最初の勉強は(笑)、、北欧で孤立しているノルウエーと不景気に悩むデンマークの話。そして警戒する周辺諸国。北欧バルト海沿岸の高福祉の裏側にある、異常に高い税率の背景に、アリとキリギリスの哲学が隠れていて、欧州ではキリギリスの生き方が賞賛されある種のあこがれそのもの。ところがアリの生き方は個人で行うにはせこすぎるという。そんなにいやらしく生きたいのか?という問いかけなのだそうで、そういう肝心なところをカバーする国家感が高福祉を生んだというわけですな。だから、全く貯金しない。・・・・・のはむしろ生活保護を含む低所得の人々で、高所得の人は海外に資産を保持するために努力するのだとか。。
すると、ああ、バランス的に、なんて日本って良い国なんだろう(笑)。




生活保護を受けている若者が急増し、失業率が跳ね上がり、しかし高福祉を維持していくために税収を増加させるという、何かちぐはぐな政治背景の裏側には、絶対君主制に対するアレルギーとも取れる左翼政権の存在がありました。激しい貧富の差を解消するために、マルクスの教えを理想と掲げた政権が誕生して国民は皆平等。勉強が好きで働くのが好きで結果所得が向上したら、勉強が嫌いで働くのも苦手で低所得にあえぐ人を救わなければならないというシステムこそが、高福祉の実態です。結果、生活保護が急増し地方財政は圧迫され、国家負担にするべく若年生活保護層を「若いのに働く意欲がないのは知的障害」として障害者手当を発給するという。その数、なんと数十万人(笑)。
目的と手段が入れ替わるサヨクの典型的なパラドックスにあえぐデンマークです。
しかし、デンマークにはサヨクの嫌いなデンマーク王の50代以上に渡る歴史があり、左翼政権でも世界に恥をかかずにすんでいます。欧州で一番歴史あるヨーロッパで一番の王様です。そのデンマークの王様が唯一頭を垂れる、日本の天皇であると言うことを、ワシら日本人は知っているのだろうか?

勉強しすぎて(笑)、夕食をコペンハーゲンハードロックカフェへ。さすがに11頃になると暗い。そんな中、中国人旅行者の傍若無人ぶり。まあ、端から見ていても最低。なんか聞くところによると、外国人が日本人と中国人を見分けるには、穏やかで礼儀正しいのが日本人だと思っている。何かうれしい。しかし、中国は日本の人口と同じ数の3億以上の純資産を持つ高所得者が居る事実で隠れてしまい、景気悪化に悩む各国は中国マネーがバブリーだと知りつつも、今のうちにはぎ取ってしまえという魂胆も見え隠れする。・・・・・う~ん、一番賢いのはだれ?一番損をするのはだれ?(笑)

Posted: 月 - 7月 11, 2011 at 12:12 午後        




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