帰国して思うギリシャとは


重要課題インプラントの学会がかすむほど(笑)強烈な個性の国

さて、それではEAOとギリシャと両方総括しましょう。EAOで感じたのはやはり最近のインプラント学会でいつも感じるの大きな違和感でした。インプラントを行うことが目的になってしまう状況から抜け出せないでいる世界の様子です。しかし、聴講者が少なかったらしい最終日に於いての「天然歯を残そうよ」というインプラント学会としては久しぶりのいい話をワシは聞けなかったわけでとても残念。今回の学会の一番の話だろコレ。。う~ん素晴らしい。
それからもう一つ。どの口演にも出てこないオクルージョンの話。ひどいインプラント周囲炎の対咬関係など見もしない姿勢はいかがなものか。森を見ずに森の木のそのまた木の葉のみ見る最近の傾向が本当に残念です。欧州という土地柄なのに、フォースコントロールを重要ファクターにしたストレスマネージメントとブラキシズムというヨーロピアンナソロジーをなぜ忘れているのか?米国の毒が見え隠れします。

うちの勉強会もこの反省の元、この辺の温故知新をファウンデーションとした新しい技術の評価と実践の考察を念頭に置いて、色々仕掛けていこうと考えました。コンサルの言うままに集客は得意だけれど、基本的な手技がまるで出来ないくで手がけるインプラントを幾つか最近目の当たりに見て、これは大変、インプラント自体の評価が下がる。何とかしなければと考えるのです。。コレって世のハウツー講師にも問題あるからだろ??
ま、コレもいつもの話だけど、全然進歩無いなぁ。この間此処に書いたじゃない、「老舗はいつも新しい」というなだ万の創始者の格言。同じでしょ。



さて、ギリシャ。公務員天国と言われが、、、、公務員がガッチリストライキで収集車がストで、街角のゴミの山はどうよ?民間の大きなビジネスチャンスじゃないのか(笑)?




平均労働時間が4時間といわれて3000年以上経つ(笑)。今でもその文化は脈々と。。EUに参加するために粉飾決済疑惑で国家財政のおかしなところが明るみに。しかも参加したからには米国並みの労働時間と金が必要になるでしょ。無理無理。ドラクマで良かったじゃない?ドイツなどおまえら働けと怒っているじゃない。そりゃそうだ。ドイツ人が一生懸命働いたお金が、遊んでるギリシャに流れるのは我慢できないでしょ?
で、兄ちゃんからこんな感じの話を聞いた。

ドイツ親方「なんだよ、ゆっくりばかりしてないでおまえらもっと働けよ」
   ギリシャ人「¿なんで?」
ド「しっかり働いて金を稼ぐんだ」
   ギ「¿そんなに稼ぐのか?」
ド「そうだ。そして金を貯めるんだ」
   ギ「¿なんで?」
ド「そしたらその金で週末仕事休んでゆっくり出来るだろ」
   ギ「¿?¿ じゃあ別に・・・おいら達ゆっくりしてるじゃん・・」

このやりとりがまさにいまEUが抱えているギリシャ問題なんですな。アテネ市内も郊外も空きテナントビルや倒産工場、建てかけの家ビル、そして落書き。EUの荒波を受けて、信じられないくらい疲弊している、、、、と勤勉な日本人は見て取るけれど、当のギリシャ人はというと、ストやって酒飲んで飯食って、意外と暢気で、しかも若者の失業率が50%近いという異常な事態にもかかわらず、結構楽で稼げる仕事が良いのだと、、、選ぶらしいもんねぇ~(笑)。



25年前、バスから町を見て一番最初に思ったのが、大勢のオヤジ達が毎日昼飯から酒盛りしてだらだらとしている様を見て、「おまえら働けよ」でした。全然変わらないのはある意味すごい。

これだもの、、確かに神様住んでいる国なんじゃないかと思ったわけです。

Posted: 月 - 10月 17, 2011 at 10:46 午後        




©