またまた素晴らしい映画を堪能


共産主義者は嫌いだが、ゲバラの生き方に感銘

私は共産主義者は嫌いです。と言うより、高校生の頃からつい10年ほど前までは、マルクスに傾倒していたかもしれません。キューバ革命の時のカストロの下でのゲバラの生き方にも共鳴を受けていた事は事実です。しかし、貧困からのエクソダスと白人のインディオに対する虐待から生まれたゲバラ闘争は、今の北や中国の腐敗しきった共産主義とは一線を画しますから同じにするべきではないですね(笑)。特にいまの中国の状況は、日本やアメリカなどが足下にも及ばない程の貧困格差を実現し、賄賂汚職腐敗政治強奪略奪のオンパレード。。こりゃ、マルクスが一番嫌悪した社会です。揚げ句に上海株式上場企業の中には、パクリ製品を作る会社だったりもうめちゃくちゃです。。違法コピー会社が株式上場ですよ!!恥とか罪悪感とかありゃしない(笑)。。

話はそれました(笑)。映画です。ゲバラの青春を描いたこの作品に、久しぶりに洗われました。貸してくれたカフカ的K氏にあらためて感謝感謝!モーターサイクルダイアリーズ



ワシはこの映画での強烈な印象は2つ。南米の南米らしい果てしない美しいそして容赦ない自然。アルゼンチンからチリに入るフィヨルドのような所はどこなんだろう?美しいなぁ・・・。そしてチリに入ると果てしない乾燥した道が延々と続き砂漠へ。ペルーに入りマチュピチュへ。そしてアマゾンの自然。もう一つはアタカマ砂漠で出会ったインディオの老夫婦の貧困と希望と生きる切なさ。純粋な心を失わない強さ。すごいなぁ。
ゲバラじゃなくともいろいろ考えるに値する素晴らしい出来だと思いますよ。で、考えたんですが、人の思想って経験した自然や町で確実に変わるんですね。あの美しくて立ち入りがたい自然の中で生きて行くのに、薄汚れた排水溝の匂いを知っている生き方は無縁ですもんね。。。
でも両方を経験してしまうと、脱出する事や戦う事で理想を実現できると信じる強さが出来たりする訳ですよ。
ホントにまたまたいい映画を有り難うです。。

Posted: 土 - 5月 19, 2007 at 05:59 午後        




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