いつもの仕事帰りに、またまた考え事運転(笑)


インドの学会はインプラント、、、もう20年近くになるんだなと、、

今月の青森での書類めくりの仕事が終わり、このあいだまでの寒波がウソのように暖かな、八甲田越えのみちのく自動車道を帰路につきました。

インドの準備もほぼ終わり、あれこれインプラントを考えて見ると、ウチでの最初の患者さんは昭和63年11月でした。。かれこれ19年ですか・・・色々勉強した割には自身のミになっていない事も沢山あるなと反省してあれこれ考えていると、ふと思い出した事があります。

インプラントを初めて少しした頃、尊敬するブローネマルクインプラントKMYM先生のスタディグループクラブ2○の懇親会での事、初代会長であるワシの大学のしかもハンドボールの先輩HTR先生がワシにこう言った。

「おい、くま、あのさ、真面目な話なんだけど、なんでフィクスチャーはこう言う形がいいか知ってる?」
これはワシの得意分野(笑)。構造医学的物理エネルギー変換理論には自身あり、でこう答えた。

「今のストレート形態は長方形過ぎて角が立ち、エネルギー変換が物理的に悪そうですが、ブレードタイプじゃもっと話になりませんもんね。」
「えらそうに(笑)、これはまだ研究段階だけれど、かかる運動エネルギーを電気的に拡散しているんじゃないかと考えて研究が進んでいるんだよ。」
とKMYM先生を見た。KMYM先生もその中心研究をしているらしく同意していた。
ここでワシは冗談じゃないとばかりに真っ向から反論した。以下、当時16~17年近く前熱弁を振るった内容(笑)。

「本来インプラントとは言え、完全にルートフォームじゃなければならないと思いますよ。だってこの形は先端先細り。ハンダ鏝と同じ原理で、エネルギーを熱変換する形態じゃないですか。なんで電気エネルギー変換だなんて。。先が細くなる形態は、振動や加重などの運動エネルギーを熱エネルギーに一番効率良く変換できる形態ですから。だから歯槽骨は海綿骨だし、上顎は位置運動量が下顎より少ないから上顎の海綿骨の方が粗造で根尖で熱変換された分散効率を増しているんです。ブラキサーになればなるほど、海綿骨が発達する。だから支持骨を補う目的で皮質骨骨隆起が発達する。。。」

当時のワシの意見は、絶対に先端先細ルートフォームのインプラントフィクスチャーがあたり前になる!でしたが、誰も聞いてはくれませんでした(笑)。案の定、実体験でもありますが、ストレートフォームでは熱変換効率が悪いので見かけ上維持を増すと言う目的で長さが必要で、その長さを短くするために表面処理が色々出てきたんです。
どうですか、今やショートで先端先細ルートフォームがあたり前の時代になりました。ザマミロ(笑)・・・って誰に?

この時KMYM先生に全く相手にされなかったのは今でもひどく悔しいし、頭にきている(爆)。。今更当時のワシの事も知らないだろうしね。
運動エネルギーを熱変換するのは、構造医学ではあたり前の理論だったので、それを知らない諸先生方は、、ワシはバカだと思ってた(笑)。何度も言うが、KMYM先生もそんな訳ないと笑ってたのが辛かったなぁ。
しかしどうですか、今や家の耐震設計すら運動エネルギーの熱変換蓄積分散が主流。。
ワシはここでもトレンドを見抜いていたんですよ。・・・なんてね。

どんな理論でも、シンプルで美しいのが正しい・・・・・・・フェルマー(数学者)・・だったかなぁ(笑)
おれはアイディアや思考は素晴らしいんだけれど、実行に移すタイミングと勇気がなかった・・・・・エリック・クラプトン

おぉ、ワシも。。。。ちなみに直後、クラブ2○をクビになったワシは、インプラント関係のスタディグループはどれも信用ならないと心に誓って何処にも所属しないのでした(爆)。・・海外学会は別よ(笑)。

Posted: 月 - 11月 26, 2007 at 12:48 午前        




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