久しぶりに涙して


どこの国だかわからん聖火リレーなど、傍若無人な支那旗で埋め尽くせ

長野の聖火リレー雑感を色々書こうと思いましたが、各紙が代弁、朝日以外はその通り(笑)。ここはどこの国だ?が大正解。かってにしてください。

ということで、日曜は友人の素敵な結婚式でした。その前の晩、ある映画を観てました。カフカ的K氏の超お勧め、「シネマパラダイス」1989年イタリア=フランス合作の映画です。こんなに泣いた映画は久しぶりでした。子役のサルバトーレ・カシオにはすっかりやられました。劇中の眼が良い、ものすごく良い。今では俳優ではなくシチリアでスーパーで働きながら普通に暮らしているんだとか。。天才子役は天才俳優じゃない所に早くに気がついたのかな。今回見たのは完全オリジナル版で、年をとってからのエレナが登場する。こっちのが数倍いいな。ああ、ストーリーが解らない人はこちら をどうぞ。



映画評論見たくなるので詳細の感想は避けたいんだけれど、でもね、これは本当にいい映画だなと思う んですよ。映画らしさと、ストーリーがこれほどマッチしているのはなかなかありませんよ。こうなるかも知れないと言う思いも、そうなったとしてもベタな感じは全くしないのは、映像と音楽にたぶんやられているから。絵の構成一つで、現場の匂いを持ってくる力がものすごくあるから。脈々と流れる、青春からの恋が愛に変遷する瞬間が、現代的にともすればストーカー的行為としても、はっきりと昇華される美しさか。。。。。
過去の思いに出来事に涙するいともいれば、誰もが持つ過去の自分の思いとのオーバーラップもまた涙を誘うのか。特有の匂いにすっかりやられました。

と、でもここでちょっと考えた。この思いは男の思いかなと。昔高校生のころ、船山馨の「花と濤」を読み、涙が止まらなかった思い出がある。大学で、文学少女にその本を薦めてみた所、それなりの感想しかなかった。この時は気がつかなかったけれど、この物語の骨格は、ニューシネマパラダイスに通じる所があって、映画を観ながら実は思い出していた。ニューシネマでは映画が題材。花と濤では、阿波の浄瑠璃での太ざおの三味線が根底を流れる題材となっている。でも、女性には男が思い描くほどの果てしない思いの流れは今の現実で回避する能力がある。オリジナル版の映画でも、30年ぶりにあったエレナが受話器の向こうでサルバトーレにこう言った。
「だめ、将来はないの。あるのは過去。昨日の夜の事もただの夢、素敵な夢だった。若い時には見る事のできなかった夢。あれ以上の素晴らしいフィナーレなんてない。」
サルバトーレは
「ボクはそうは思わないよ。・・・・・・・絶対に。」
これが男なんだろうな(笑)。現実回避能力がない(笑)。涙。。
圧巻の音楽と映像のラストシーンで、大概の人はぶちのめされるんですよ。。。。アルフレード(笑)。。
FINE

Posted: 日 - 4月 27, 2008 at 12:44 午前        




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