割れた卵のエントロピーは大きい


ビッグバン以来の時間の矢を意識した事はありますか?

生卵の状態から割れた状態への移行は、割れ方が元の状態より明らかに多様なのでエントロピーが大きいと言うのだが。。
平衡状態であれば、d'W = - PdV(P: 系の圧力、V: 系の体積)であることと、エントロピーの定義を変形したd'Q = TdSより、dU = TdS - PdVと、内部エネルギーを完全微分の形で表すことができるが・・・・。ま、そんなのはどうでもい(笑)。
問題は、エントロピーの増大と「時間の矢」と言う事。

ワシらは過去から未来への時間の矢を、全く持って疑わない。その訳は、この宇宙の起源に戻るのだが、実は最近このワシらの宇宙が非常に特別な変わった宇宙らしいと言う事が分かってきたと言う。エントロピーの増大に向けた大爆発の行く末は、全く何もない空っぽの状態にも関わらず、エントロピーが最大と言う計算式になった。この方向こそが時間軸なのだが、確かに良く考えてみると一般物理学の公式は、時間とは全く無関係に成り立つわけ。昨日と明日の計算式は一致するんですよ。
本来熱力学の話だったエントロピーは、統計力学にも宇宙物理学にも生物学にも同じ公式が当てはまり、かつて日常の生活の乱雑さと分子レベルの乱雑さを混同するべきではないと言われ続けてきたんですが、、、どうしてどうして、おんなじ。。

ワシは個人的には、この公式こそ情報力学どころか社会学まで網羅しているのではないかと仮説を立てている(笑)。当然素粒子の方向力学まで含むとすれば、ワシらの社会生活の中に潜む不合理や乱雑、心の問題まで、時間の矢を守っているエントロピーの増大ではないのかとね。だって、歯科一つとっても、人の口腔内の健康を左右する様々な因子と、ワシらの治療手段の結果の統一性に相反する乱雑さは、まさしくエントロピーの増大。そして最後は、空っぽ(笑)無歯顎(爆)。

ワシらの住んでいない別の宇宙では、時間の矢が、未来から過去へ、あるいは全く変わらず(過去と未来がない)進むのが常識だったりするかも。E=MC²の本当の意味が時間の矢ではないのかと、しょうもない頭でボンヤリ考えたり、あ、なんて科学って面白い(^_^)。。。あっちの宇宙の物理公式を逆算すれば、タイムマシンなんぞ簡単にできるのね。。でも、あっちの宇宙へ行けないから(笑)。


Posted: 木 - 8月 7, 2008 at 12:37 午前        




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