仕事納め


本日で今年度のくまさか歯科の診療は終了しました・・・・

本日仕事納めでした。今年は、昨年に比べかなり落ち着いた仕事の年になりました。昨年は余りの忙しさに、多くの患者さんに不愉快な思いをさせたかもしれませんね。今年は春ごろから比較的落ち着いた感じで良かったと思いますが・・・・独りよがりでしょうか(笑)。確かに、急な感じで今までがんばっていただいた20年選手のTKZW先生や5年選手のOKDR先生がやむなく離職し、替わりに来た小児歯科のNTBR先生や研修医のNKMR先生ががんばって、何とか軌道修正をしたのですが元のようには行きませんでしたねぇ。。。TKZW先生の抜けた穴は大きかったなぁ(しみじみ)。

しかしですよ、歯科医療提供のの環境を考えるに、スタバの轍は踏みたくないじゃないですか。スタバは余りの人気に、本来望むべくタイプの人ではない人まで押しかけて来たと言う自己矛盾に陥った訳で(参考文献-MG先生感謝 (笑))、歯科医療も良質な医療を提供しようとしても、消費者意識に偏向した医療消費タイプの患者さんが増えると、医院は疲弊してくる訳ですよ。現に昨今の医療界全体の問題はそこに収束する訳で、直訳すると「風邪だと思っておたくを受診したが、風邪が治らなかったので、治療費を返せ」と言う事ですな。この消費者意識じゃ、良医はどしどし消えていくでしょう。

12月から来た新しい研修医の小沢先生と幾度も話をしたのです。
「ワシらは患者を診させていただいている」
「患者はワシらを信頼して診て頂きたいと考える」
「このお互いの謙譲意識こそ、疾患を改善させる一番基本的な哲学である」
「この思いが共有した時、医師は思いもかけない程力を発揮し患者に尽くす」
「結果、驚く程快方に向う」
しかし、この一部分、例えば患者なら患者の医療に対する消費意識、例えば医師なら医師の生悪思考、このどちらかでもおもむろに擡げてくると、全てが水泡に帰すのである。結果、誰も幸福にはなれない事は周知の事実ではないですか。。。。。

研修医がもたついている所へ、とある患者さんの叱咤激励。その患者さんへの態度や応対も全くダメ。患者さんはキツクキツク彼に注意を促す。研修医はひどく反省。しかし、一連の治療が終わり席を立つ患者さんがニヤリと笑いながら研修医に言う。「ガンバレよ!」
なんて素晴らしい、なんという度量、こう言う患者さんこそが、医療のみならずこの国の将来を救うのだと、本当に泣きそうになりながら感謝するのです。

Posted: 土 - 12月 27, 2008 at 12:27 午前        




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