Fast Food Nation


100%の安全、、そんなものがある訳がない・・と言う主張

カフカ的K氏より貸して頂いたいくつかの宿題DVDのなかで、どうしても先に観たかった「Fast food Nation」。


これは2006年の作品だけれども、ナンか毒餃子に通じるからね。。本当に困ったチャンは一体誰なのか、、、、にもう少し的を絞って欲しかったけれど。個人的にポイントは3つかな。一つは、、牛なら良くてクジラならダメという理屈。もう一つは、、食の安全はどうやって確保されるのかと言う事。そして、コストダウンの陰にある本当の問題の事。
現在の不況の下ではなおさらですが、消費者は幾らでも安いものを望むと言うところが、この映画の根底に流れているテーマでしょうね。安いハンバーガーは安いミンチパテが必要で、安いパテには安い肉。で、安い肉はコストのかからない牛が必要。コストのかからない牛を育てるには、遺伝子組換え飼料で狭い囲いに沢山飼う。これらの途中途中には当然マンパワーが必要だけれど、今の日本と同じできつくて汚い危険な仕事には、賃金の安い外国人労働者が、信じられない低賃金で働かされる。この映画ではメキシコからの密入国低賃金労働者のストーリーが、この事実を知って環境テロに走る白人学生とクロスオーバーするところが面白いですね。実はこの白人学生たちの中に、アヴリル・ラヴィーン がいるのをちっとも知らなかった。随分似たヤツがいるなぁと思って見てたら、なんと本人じゃないですか!?ちなみに、明らかに場違い(笑)。でも、彼女のPVは全て持ってる(笑)。

もう一度考えましょう。安さを追及するイマドキの消費者の正義は、こと、食に関しては全くあてはまらないとう事を肝に銘じましょうね。ワシらも散々中国産に苦しめられてわかっているはず。でもヤッパリまたこの不況下、幾らでも安い食に走る事を、ま、否定はできないですよね。ですから冒頭のある食品会社のバイヤーが言った言葉。
100%の安全、、そんなものがある訳がない」

あと、牛の解体作業が黙々と流れるシーンがあるんですが、シーシェパード君に是非見ていただきたい(笑)。個人的に。クジラどころの騒ぎじゃない。


Posted: 月 - 2月 9, 2009 at 10:08 午前        




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