こんなグラフを見ていると


明日のセミナーに使用するグラフですが・・・・

明日の社保学習会(歯科医師会、保険医協会合同)を担当しているのですが、八戸の先生方70名ほど集まりますね。。こりゃ大変だ。内容が行政の個別指導に関してなので、皆さん真剣です。そこに使おうと思ったこんなグラフがあります。




国民歯科医療費(社会保障)は、なんと平成8年ぐらいから横ばいなんです。この間に歯科医院は1万件近く増えてますし。この国民医療費との乖離部分をワシは「エンプティトライアングル」と勝手に命名しました(笑)。このトライアングルは、ある意味ゴールデントライアングルでもあるわけで、言い換えると本来増加しなければならなかった分を置き換えてみた時それだけの幅がある筈だと言う事。つまりこの数字を根拠に、各種コンサルタント会社等がしのぎを削り、本来なら皆で補填するべきものを自分だけがこの分をもらっちゃえと言う非常に米国っぽい発想で、自費として補填すべくノウハウを各医院にセールスするわけですな。

ところで、じゃあ、何でこんな事になったのか考察すると、大きく2つの理由が考えられそうです。一つは歯科医師サイドの問題。お役人の言うことをはいはいと抵抗せずに聞いてきた結果がこれ。役人に言わせると、歯科医師は非常に従順で扱いやすいのだそうで(笑)。犬かオイラ達は(笑)。
もう一つは厚生行政が歯科を重要に考えていない事。だから、医科の自然増を認めながらも、シーリング撤廃と言ったって歯科に流れてくるわけはない。なぜなら歯科は必要不可欠な医療の範疇には考えていないからなんですよ。怖い国だ(笑)。飯を美味しく食いたきゃ社会保障にたよるんじゃないよ・・・と厚労省は言うのである。見事に米国の毒が回っている。。
それでも、、今のところ歯科医療は日本が一番恵まれた環境だと言う事を、業界人じゃなく普通の皆さんが声を大にして言わないと、みなさん、えらい事になりますよ。。。

Posted: 月 - 6月 29, 2009 at 06:23 午後        




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