勘弁してくれ・・


世も、業界も、毒を盛られたおかげで武士の正義がどこかに

世にビックマウスと呼ばれる人を時々見かけます。芸能人でも手に負えないくらいのビックマウスお塩(これしか変換できないなぁ)ですが、死んだ女のせいにするなんぞ、世が世なら長谷川平蔵にその場でたたっ切られるだろうに。こういう最低な男を勘違いして見る目のない女が増えてんだろうなぁ。いい男は顔じゃないって(笑)。
わしらの業界にもビッグマウスがおりまして、「よく来た!これが治せるのは私だけだ!あなたはラッキーだ!」なんて事を平気でおっしゃる某病院の口腔外科のビックマウス先生。それで全然治らない患者さんが、あなたの嫌いな(笑)開業医に流れて「二度とあそこには行きたくない」なんて困ったことになっていることを知らないのかなぁ。。。できるなら、嫌いな開業医とも連携して患者さんのために頑張りましょうよ。

さて、弘前のHRS先生からすてきな本のご紹介(笑)。激怒する気持ちよくわかります。。。ワシの天敵(自称)朝日の発行する「Q&Aでわかるいい歯医者」。もう、歯科医師のことを「歯医者」なんていうあたりから下品さがビシビシ伝わってきますね。完全保存版なんて書いてありますが、歯科の事など理解しようとか、理解しているとか、そんなことなど全く関係なし、みじんも感じられない構成です。編集に協力してくれた歯科医師として著名な先生方がたくさん列記されていますが、これはあくまでも本文のしかも専門部分の僅かな内容の話なんだと思いますよ。この雑誌全体をしめる広告合戦の低俗な構成はご覧になっていないと思うし、もし見てたなら確実に断るだろう先生も何人かいると思いますもの。その理由は、下品な広告合戦だけじゃなく、本文の内容に相反するこの雑誌の構成(笑)。たとえば、いい話ばかりの宣伝は要注意、、なんていう本文があるのに、この本はいい話の宣伝ばかり(爆)。なんじゃこりゃ。ヾ(℃゜)々

自分がどういう事ができるか否かが問題ではなく、どういう所で研修したかで、もうそれがすでに自分は出来るかのように偉そうに話をするのは勝手だけれど、今の風潮として自分の腕や目利きを信用しないであるいは信用できないで、誰か偉い先生がそういうからそうなんだという安易なハウツー歯科医療に流れる自分たちを、制御する方法も第三者が警告する方法も全くないのが現状なんですよ。うちの研修医には口が酸っぱくなるくらいこの事は注意していますね。だってハーバード帰りだろうが何だろうが、目の前の患者の問題を解決出来なきゃ話にならんだろうという簡単な話。本誌座談会の内容にただただ驚くのでした(笑)。

この雑誌、これでどれだけ膨大な広告費用を得たかは定かじゃありませんが、それをまた800円で売る根性はさすが朝日といわざるを得ないですな。歌舞伎町に転がっている飲食店風俗関連の小冊子と何ら変わらない扱いを受けてもなお、相当な金額の広告費を払ってでも掲載されたいという歯科医師の浅ましさに近い感覚もまた、今の歯科の悲惨な状況の表れなのかなと胸が痛くなります。そのこと自体も本誌の本文記事になっているところがまたすごいが(笑)。クラインの壺を連想させるかのごとくの内容にある意味関心もするが(笑)。いやいや、やはり、残念だよ(笑)。

しかし、反省材料も。
以前ロンドンに向かうBA機中で見つけたIndependent紙の広告。ロンドン市内歯科医院の特集広告なんですが、インプラントで一日で噛めるようになる・・・・とか、ウチは最新の技術と設備で最高の治療を提供満足度高い!・・・・とか、日本と何も変わらないど派手広告が。これって、この背景には、特にイギリスの場合は人頭制による予算配分で日常の治療を行うNHSによるいわゆる政府保険の医療水準が全く進歩せず医療サービスの低下が問題になったいる背景があり、都市部の歯科医院ではNHSに加盟せず自費のみで開業する歯科医院の競合が問題になっている訳で、実は我が国も同じ事が起きているわけですね。根本は自費開業医の競合ではなく、保険医療水準の適性維持のはずなのに、競合することが本分のアメリカの市場主義がこんな所にも陰を、、あいや、毒をまき散らしているということです。
まさしく、毒まみれの(笑)、、「Q&Aでわかるいい歯医者」、、ですなぁ。。。

Posted: 金 - 8月 7, 2009 at 03:36 午後        




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