L'aquoiboniste


旅の往復を含めた、この数ヶ月で見た映画

しばらくアーティスティックな話題から遠ざかっていました。不快な時事ネタばかりでうんざりですからね(笑)。ワシは個人的に1980年代に歯科医療のサイエンス&アートを引き出してそして感銘を受けた一人です。ですから医療の中のアートを考察するために色々な表現手段に接することが楽しくて仕方がありません。いつの日かそっち側に世界にも行ってみたいとも思います。
カフカ的K氏は今やアーティストとしてツイッターでは周知。フォロワーも相当な数で驚きを通り越してさすがにすごいなと。そんな彼がワシの映画熱に火を付けたのは数年前でした。ワシの好きなカウリスマキの世界にどっぷりと深淵まで導いてくれました(笑)。ある時はイランの映画に仰天。相当面白い。題名は忘れたけど(笑)。そんなワシがここ数ヶ月で、以前ほどではないけれどであった映画をちょっと紹介です。

最高だったのは「あの夏の子供たち」。監督のミア・ハンセン=ラブって、一体どんな感性なんだろう?と思わず引きずり込まれます。もっと不思議なのは、ワシはパリなど一度しか行ったことがないのに、何度も何度も訪れたような錯覚に陥るその画面と記憶の断片。彼女の景色自体の隠れたモザイク模様にすっかりやられたのでした。そしてまた不思議なのが、主人公は誰?と言うストーリー展開。そう、この物語の主人公は家族なんですね。途中から死んだ父親の代わりに出番が多くなる長女の表情が素晴らしいですね。もちろん妹たちも。
静かな感動の夜を欲しい方必見です。



蒼井優の「100万円と苦虫女」。ワシが蒼井優が大好きだという事を引いても、ホントに面白いと思う。蒼井優の大女優たる貫禄はこの頃からすでに当然なのだけれど、途中で出てくるピエール瀧の木訥とした演技がいい。何かもやもやした物を最後まで残しながら、それが何なのか見ている人は分かっているはず。で、ね、やっぱりそうでしょ、と言う展開がちょっとだけ嬉しく感じる人はやはり必見(笑)。



「イブの時間」アニメです。このてのSF映画は、ワシら手塚どっぷり世代には・・・・・・・。面白いけれど、常に手塚治虫の思いにずっとずっと引っ張られます。ああ、この場面はアトムのあの場面、ああ、これって手塚が予想したロボット未来図ね、、とか。ロボット物はエバのような超越した精神統合なら、十分ついて行けないから別の意味で面白いんですがね(笑)。途中でちょっと間延びしたかな。好きな人は好きな構図なので否定はしませんです。はい。話はそれますが、ロボットの頭でくるくる回る天使のわっかのような奴、NickelbackのSavin'Meというプロモのややぱくりじゃないかしら(笑)。



「パリより愛を込めて」理屈抜きでトラボルタ最高!(笑)。娯楽映画はこうでなくっちゃ。パリが舞台って、何か心躍ります。最後の展開、個人的に大好きですねぇ。ゴルゴ13でもこのパターン結構あって好きです。ま、ゴルゴの場合は最初から怪しいけど(笑)。

最後に「シャーロック・ホームズ」面白いんだけれど、変に間延びしたストーリーのように感じたのはワシだけかなぁ。途中で寝ちゃったです(笑)。で、続きを見ようとしたらレンタル時間切れでした(笑)。いつか続きを見たい物です・・・・・なんて。

そのほか古い物は此処に書ききれないくらい、寸暇を惜しんで見たんですが、いやぁ~映画ってホントに素晴らしいですね。今回はフランスが舞台が2作品。パリ物見ると頭から離れない「L'aquoiboniste」。。。。。。今日はここまで(笑)。

Posted: 金 - 11月 26, 2010 at 12:58 午前        




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