チョコレート事情


BBCも結構すごい事をする、NHKも見習おうか(笑)

BBCの番組で、チョコレートの原料となるカカオ農場、特にその8割以上を生産するコートジボアールやガーナの労働環境や実情に関する番組が放映されました。遠い遠い海の向こうの又その向こうというイメージだったアフリカですが、セネガルに送る歯科物資の関係で色々調べているうちにそんな遠くのイメージが無くなってきたわけですね。
BBCでは架空の新しいチョコレートブランド会社を立ち上げ、ジャーナリストが、子供人身売買のおこなわれているブルキナファソというコートジボアールの隣の国やコートジボアールのカカオ農園までバイヤーのふりをして潜入取材するわけです。

実態は悲惨なもので、世界有数の貧乏国家ブルキナファソは非合法一夫多妻国家なので、子供が嫁一人5~6人は当たり前(笑)。3人くらい奥さんがいると10人はすぐこすものだから、近所のおじさんや親戚のおばさんがこっそり1~2人間引いて人身バイヤーに売るというわけです。売られた子供達の平均年齢は10歳前後と言うから、それは悲惨な状況ですね。狭い小屋に閉じ込められカカオ農場で働かされ、報酬はなし。学校にも行けず過酷な労働環境の元で日々カカオを収穫するだけの人生なんです。コートジボワールでは厳しく管理をしている風ですが、働かせている大人が児童虐待で捕まってもすぐに保釈されるところを見ると暗黙の了解済みなのかな。

そういう所で採られたカカオが、先進国のバレンタイン祭りを支えているという事実は知っておくべきでしょうね。何もボイコットをしようとか何か運動を起こそうとか言うのではなく、それぞれの国でワシらが理解できない事情の元、何も知らない子供が犠牲になった上に成り立つチョコであることを意識すれば、そう粗末に出来ないでしょ。
というか、分かっていたら買わないだろうな。BBCではせっかくだからと、バイヤーに扮したジャーナリストが買い集めたカカオを港で現金化することに成功。と言うことは明らかに児童虐待の上に成り立つ原材料が闇に紛れていったことに。で、新しいチョコブランドからチョコを作りパッケージには、、、
「このチョコレートはカカオ農園での不法児童虐待労働の上に作られたカカオを使用しています」
と正直に。。。。誰も買わない。。。。あたりまえ。。。。

発覚統計では世界で唯一、グローバルな人身売買の無いとされる我が国ですが、取り締まる法律が甘くて未だに多くの人身売買がおこなわれている国は世界144カ国を数えます(ナショジオ統計)。まあ、国内なら借金のカタに娘がどこぞに売り飛ばされる話は今でも聞くでしょうが、我が国では発覚すれば相当重い刑が科せられますから。
ふふ、チョコ喰うの、何か、、嫌な感じ??

Posted: 土 - 2月 12, 2011 at 05:40 午後        




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