今頃の話


当たり前だけど、しょうがない

2週間前の予定では、今頃ワシはドイツのケルンにいるはずだった。もちろん航空券は手配していたし段取りも着いていたのだけれど、11日の震災後すぐに、この尋常じゃない状況から僅か10日で行けるわけがないし、行ってもバカ野郎だろうと言うことで急遽フライトやら宿やらキャンセルしたわけです。日本の大震災情報は、欧州では朝の時間帯で瞬く間に広がったようです。手配していた当地の旅行社から借りる予定の車のキャンセルなども、全てキャンセル料無しで対応してもらいました。Hachinoheと言う地名は、津波の映像としては八戸が最初に世界に配信されたようなので住所からすぐに被災地と分かるようです。航空券も本来ならこんなにギリギリでは相当額のキャンセル料が発生します。しかし、やはり同じように特別にキャンセル料無しで対応してもらい本当に助かりました。こう言う見えないところでも、多くの方々の支援に本当に頭が下がります。
さらに、成田の出国のとんでもない混雑や混乱を見ていると、ああ、この中に巻き込まれなくて良かったなぁ、、とか、まともに帰れないだろ、、等と考えたり。海外のエアラインは皆、関東の放射能汚染を危惧しセントレアとか関空とか、もう本当に面倒。やはり行くべきではない時期なのですよ。

さて、じゃあワシは居残って何が出来たかというと、被災範囲があまりにも大きく情報収集ぐらいしかできてはいない。まあ、スタッフのガソリンの心配から勤務を輪番制にしたり、当然患者数は半減だから今のうちに出来ることを整理しておくとか。支援物資に歯ブラシを送るくらいかなぁ。なんてったって1ヶ月前、セネガルのドクターに頼まれて、セネガルの田舎の口腔衛生状態が最悪だと言うことで、我が国はホントに何も無い、、、と説得され、歯ブラシやらグローブやらその他何でも200キロほど送ったばかりなので手元に何も無いわけですよ。船便で、ソマリア沖で海賊に出会わなければ3ヶ月ほどで到着と聞いていますが、川崎を出航後現在行方不明のメール(゜Д゜)。。。。ある程度は想像していたけれど、ま、大丈夫でしょう。

さて、原発ですが、ここまで来てイデオロギーがちがちの議論に参ってます。政権与党が左なので何とも国民は大変な思いをしているのですが、むしろその気になった人達の行政を無視した強行配送に感謝の言葉が多く寄せられていたり。左の人達は左の僅かだけれど声が大きい意見を非常に気にするために、大計を謝ります。些細な情報でも正確に伝えることは正論ですし、そのためにはその背景に確実な安心をセットしなければならないわけです。いたずらに風評と人心をあおる一方的情報は民間マスコミが喜ぶだけで、被災者には何の利益もありません。政府に於ける国家的安心を早く与えて頂きたいものです。

会長選挙だというのに、自分が立候補すると言っているのに、届けすらまだ出していません(笑)。色々聞いて回ると、それどころじゃなかったり体裁を繕わなくてはならなかったり、担ぎ上げられるのはいいですけれど、肝心なときには皆さん本当に忙しいですからね。選挙しましょうよと言ったは良いけれど、活動は孤軍奮闘空回りで、全く進歩も成果も無しです、今のところ(笑)。対立候補の先生は着々と運動を進めているようで、ワシは一人で何も出来ない状況。なんせ、対立候補の先生の学閥たるや、八戸の半分以上、若手の大部分が同じ大学ですから。ワシはこの組織内学閥を何とかしたいと立ち上がったし、これがあるおかげで歯科医師会が自立できないと考え訴えたいんですけれど、この学閥が超高いハードルだというのは気持ち萎えるなぁ。。。。ま、がんばるけど(*^_^*)v。








Posted: 水 - 3月 23, 2011 at 01:57 午前        




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