セネガルへの物資


もうソロソロだと思うのだけれど・・・・

セネガルのメル友、Dr. Bengelounに送った結構な量の歯科物資がまだ届かない。送ってからちょうど三ヶ月、、、まだ早いのか? 彼は、ダカールのダウンタウンで開業しており、マルセイユで口腔外科とインプラントを学習し、ダカールでお金持ち相手に年間250~300本のフィクスチャーを消費しているようです。そんな彼が、それだけでもいいはずなのに、周囲の部落に出向き口腔衛生活動や歯科診療を行っていると聞いて、何やらひたすら感心するわけです。
だって、都市部でインプラント専門に安穏と仕事を続けることだって出来るでしょうに。いくら貧しいセネガルとは言え都市部のそれなりの階級層では、欧州と変わらぬ収入と生活レベルを維持していると聞きます。でも、一歩周囲に足を踏み入れると変わらぬ貧しい生活が。。そんな場所にあえて飛び込んで、少しでも口腔衛生環境を良くしようと頑張る彼を大いに尊敬するのです。船便は3ヶ月以上かかるのかなぁ。。ソマリア沖で海賊にひったくられ、なんだこれは!金目の物なんか無いじゃないかと投棄されなきゃいいけど。

アフリカのセネガル周囲は、ガンビア、ギニア、を初め昔の象牙海岸そう、コートジボワールなど、辛い過去を抱える国々が沢山ありますね。以前、カカオの話題を書きましたが、ブルキナファソから売られてくる子供達がガーナなどのカカオの収穫に沢山使われていることをワシらは頭に入れておかなくてはいけません。セネガルの隣のマリも、トップクラスの貧しい国です。国境が植民地支配していた西欧の国の勝手な線引きで直線的なのですけれど、少数の民族がこれで分断されています。悲しい歴史を、今の価値観でとやかく言うのはおかしいと思ってはいるのですけれどその事をがたがた言う前に、ワシらは未来を提示するべきで、特に西欧文明がいたずらに入り込んでいる地域の口腔衛生環境を何とかしたいと考えている彼のような人に、出来ることをしてあげるべきなんじゃ無かろうかと。

山形の兄貴、高木先生とは兄弟仁義を交わしたような(笑)。12月初め、何とか一度一緒に訪れて、少しは手伝いたいモノですな。沖縄の宮里先生もですよ~。ERのカーター先生も、結局シカゴからアフリカのコンゴあたりの戦地の医療キャンプに向かい、医療の原点を見いだして帰らなくなったしね(笑)。この企画やばいか?兄弟達。

余談ですが、昨年からリチウム電池を内蔵しているようなラップトップを代表するそんな機器は、航空便はもちろん船便でもなかなか送れません。テロ対策です。DHLが身元とブツの確認証拠の元で送ることは出来ますけれど膨大な書類で相当に面倒くさい。世界の実情はそうなんです。ところが日本はそんなことなど違う世界のように結構脳天気だから、世界のディズニーランドって言われるんですね。いいことなのかなぁ。その強烈な世界が我が日本に押し寄せてきたら、何も出来ない日本ですか。。。

有る先生から、クマサカ先生に是非読んで欲しいと雑誌が届きました。「致知」という雑誌6月号。佐々敦之氏と渡辺昇一氏の対談が圧巻。「今何が問題か」「危機に臨むリーダーの条件」・・・・意味深です。大いに参考になりました。

Posted: 火 - 5月 17, 2011 at 01:28 午前        




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