印象派展


とても気持ちの良い秋です

県立美術館で開催されている「光を描く印象派展」に、日曜の午後出かけてきました。昔から好きだった印象派の中でも、有名なのはマネだとかモネだとかもちろんルノワールだとかゴーギャンだとかそしてゴッホだとか。ワシはそういう有名人もさることながら、ピサロやシスレーのようなおっさんに好感を持つ(笑)。ゴッホは奇人変人だから仕方ないけれど、一緒に住んでいたゴーギャンが「こいつ頭変すぎ~」と言って逃げ出した話は、ムンクの話で紹介したが、この印象派の人達は皆、今までの絵画の常識を全く無視して自分の信じる道を突き進んだ人達とも言えるのでしょうな。
新しい画材や便利グッヅの出現に敏感に反応しながら自分のモノとして取り入れていく姿勢があったからこそ、後世に素晴らしい遺産を残したと評価されるのでしょうが、実のところ皆さん当時は食うに困り、ルノアールも次々自分の作品をたたき売りしていた時期もあるし、ゴッホはいい年というか相当な年まで仕送りを貰っていたわけで、世に認められるのは死んでから相当経過してからと言うのが、まあ、芸術家の定めなのかもしれない。

印象派と呼ばれる人達の中でも、光の点に科学的に注目した何人かは、光と影がそう見えるからそう描くと言う当たり前の事に如何に忠実に従ったかだけなのだろう。しかし、その中から生まれてきた絵画は、ワシにしてみれば、色の中に溶け込んでいる空気の臭いや風や空気の流れや、そして温度に伴う湿度まで、見ている側に伝わってくるから不思議で仕方がない。
ただし、切り取られた時間の認識は伝わってこないから、コレは当院待合室の渡辺画伯の作品の方が上ですな(笑)。時間と空間の概念が絵画の中に入り込んでくるのには、まだまだ歴史が必要だと言うことだろうね。。

三内丸山もついでに見学して、そのまま日曜日は青森に泊まり、テレビを見ながら缶チューハイ2杯で、相当早い時間に熟睡。翌本日月曜日、朝からせっせと書類めくりならぬマウスクリックで数時間を過ごし、黒石つゆ焼きそばカレーかけを食べ、八戸に帰ってきました。今週も何かと忙しい週になりそうな予感です。

Posted: 月 - 9月 26, 2011 at 04:05 午後        




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