節約と自粛の影にある物


報道の難しさで、2次被害を受ける

世界で2番目かもしれない原発事故の情報が、政府発表も電力発表も安全委員会発表もどれもこれも当てにならないと感じ始める背景には、どうやら独自の報道姿勢であたかも真実をつているのは自分達だけだとのMCや論説委員の独りよがりが背景にあるようで仕方がないと思うのですが。例えば原発事故のマスコミ、ネット上のパターンが有りますね。風評被害で人は死んでいるのですけれど、チェルノブイリのように30名程の高被爆覚悟の決死隊を突入させるわけにはいきませんから、事故で人はまだ誰もお亡くなりになってはいないという事を前提に考えてみます。

これは大きく4つに分かれませんか。科学的根拠の元の冷静な情報、反核イデオロギーの色がついた偏向情報、政治的背景を重視した非科学的根拠の情報、そしてオカルト。ワシらはこれらを正確にフィルターにかけなければ、何がなにやらという具合に振り回されるのです。その最たるモノが、風評でしょう。

マスコミでは、セシウムの話が良く出てきます。半径30キロ以外での土壌中濃度の話も出てきました。その量なんですが、、、、ワシは1959年生まれですが、1960年代は世界中のあちこちで核実験がおこなわれ、世界中に核物質がばらまかれました。日本に於いても同じです。ですが、当時相当数の日本中の土壌サンプルでは、現在の大騒ぎの原因になっている濃度から桁違いに多いことを皆さん知っているんでしょうかね。その桁違いの濃度で幼少期から学童期まで育ったワシら世代です(笑)。死亡原因有意差もありません。

問題行動の鳩山さんが放射線防護の国内最高の権威者であると紹介した人の勉強会。この人、体重60キロ換算で・・LD50が32グラムのプルトニウムが猛毒だという。ご存じ猛毒の王様青酸カリで300㎎,,食塩320グラム、、、と言う事は?もちろん食い物じゃないけれど。。。。で、もっと問題なのは、防護の専門家であるあなたが、何故この勉強会で「これは危険だ、これは本当にアブアイ、大変な事になる」などとあおり続けるのでしょうね。うちの近所の消防士さんは、火事の恐ろしさや怖さを、火事の真ん前で説明したるする、そんなバカな暇があったら、多分火を消す事をすると思うと言うが、あなたが本当の信頼於ける専門家なら、なんで行かないのか??

渋谷で反核デモ(主催者発表4000人(笑))。主催は、左翼セクトで有名な某人物。まあ、カルト的テロリストですよ。でも、参加した人達はそんなことは知らないし、純粋に核はなくてもいいじゃないかという思い。それはそれで理解できるというもの。かつて黒澤明が映画「夢」の製作現場で、「人の手でコントロールできなくなるかもしれないようなモノを使うべきではない」と言ったというのも道理。社会経済構造を50~70年逆行させれば、素晴らしい世の中が待っているというのも一理あるかも。じゃあ、君たち、半世紀以上の差があるアフリカ地方都市で生きて行けるかというと、多分無理なんだよね。それは置いておいても、天下の朝日新聞など左傾新聞が、これをきちんと取り上げないのは、電力ってどの新聞社も大スポンサーだものねぇ(笑)。損得な絡みが、こんな所にももちろん出て来ますw。

ネイチャーという科学雑誌を定期購読しています。2011/4/7号に福島原発の話題がNews in Focusと言う記事として紹介されています。ところがネット上などでは、原発事故に対する論文と言うことで、中には、この論文には正常化するまで100年かかると書いてあるという話が流れていて(イデオロギーの色の付いた知識人とかが流してる)どれどれと調べました。すると、、、まず、論文じゃなくニュース記事だからね(笑)。その中のJAPAN'S LONG ROAD AHEADと言う記事の中にはスリーマイルで17年かかったから福島はそれ以上、,云々という記事はあります。100年、,,,見つけられないなぁ。。

ワシは先月の大地震の2週間前に地震の夢を見て、次の週に地震保険に入り次の週に地震が来た,,と言う話は以前も書きました。単なるまぐれでも、おっかないこの手の話と似たような話が流布していて、ツイッター上で小林なんとかが地震予言したと評判になったり。福島はもっと悲惨なことになると予言したり、もう大変。

これらみんな、同じ土俵上で同じようにディベートされているって、なんかこの状況の方が異常じゃないですかね??節約は大切だけど、これらのごちゃ混ぜの情報から来る風評で自粛したりおののいたりの方が、よほど不健康なような気がします。はい。

あ、田老での診療風景の写真です。携帯のものだけ集めましたが、ややピンぼけ (笑)。

Posted: 木 - 4月 14, 2011 at 12:30 午後        




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