厚労省の愚策


仕事をしない役人、けど、出世はしたい役人

土曜日の学会の話の続きです。この教授がいたく怒っていた事の一つに「患者様」という妙ちきりんな日本語の話が出てきました。この日本語に違和感を覚えない医療関係者も異常な頭の悪さですが、開き直ってその向こうに見える¥だけをみつめて、出来得る限りのサービスをしましょうと言う、いわばニーズに答えるどころの事じゃなく、迎合して我慢すれば収入になると言う、愚にも付かない医療人のなんと増えた事か。。

これもどれも、考え出し工作したのは厚労省。このおかげで医療界と患者の間には妙な平等感と権利意識が猛烈に芽生え、権利の主張があたかも当然の患者権利であるかのような錯覚が日常化したものだから、実はそのおかげで患者さんは大変な損な目に遭っている事に気がついているのだろうか。正しい治療計画は、正しい医学的根拠を元に医師が設計する。その医師がへなちょこなら、患者はそっぽを向き信頼など得られない。これが摂理ではないのかしら?
ところが設計の段階で、患者の意向を十分に取り入れた時、医学的リスクが大きくなる場合が多々あって、この我侭を叶え、なおかつ保証する医師が良いお医者さんであると思われているようです。これって、、、弁護士と保険屋さんは大喜びだろうね。
友人に設計士がいますが、同じ事を言っていたのが非常に興味深いですね。で、内緒で、見えないところで工夫・・小細工(笑)する。施工主は損だろうなと言っていました。
かといって、一方的にこちらの言い分だけを鵜呑みにしてもいけません。ですから大事なのはバランスなんですよ、なんでも。そのバランスを崩した「患者様」発想は、厚労省の役人の浅知恵なんでしょう。消費者意識を患者に植え付け、最低医者を排除するのが目的だったとしたら、真面目に頑張っている医者はいい迷惑。

ワシらの診療評価は、中医協で議論されるのですが、肝心な配分の草稿は課長補佐あたりが作るんですな。18改定と言う史上まれに見る最低な改定の結果、歯科界の混乱は大変なものでした。この張本人は他の部署に雲隠れ。功を焦ってあまりにも歯科をないがしろにして、揚げ句に支払い者側だけの言い分を鵜呑みにした結果だと聞いています。バランスが悪すぎ。結果、国民歯科医療の荒廃を招く結果に。役人の権限って、ものすごいものですね。
そんな厚労省に何度か行って官僚と話をした事があります。素晴らしい優秀な人もいまして、ワシらの話も良く聞いてくれ、後日色々メールとか気を使ってくれたりするんですが、そういうワシらを理解してくれるような官僚の卵は、いなくなっちゃうんですねぇ(笑)。
かと思うと、、、卵のくせに酷く横柄で、ワシらを犯罪者のような詐欺師のような物言いで扱うクソ生意気なヤツとかが、数年して、、、あれ?あいつ偉くなってるじゃん。。

政策コンテストの最終候補まで残った厚生官僚が考えた愚策。「保険医療指導監査の充実強化策」として個別指導の現場に詐欺罪に対するプロである警察庁や警視庁二課(知能犯、詐欺、横領担当)の出向者の受け入れ。。。。厚労省にしてみればワシらは基本的に犯罪者なんだろうね。国民健康の獲得とか考えるのもばからしくなります。
そんな暇な愚策を考える暇があったら、日本全国にいる何万人の100歳以上の戸籍と年金を洗い直したら??


Posted: 火 - 8月 3, 2010 at 11:24 午前        




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