評価基準が分からないなぁ


社会保障じゃなく、自院の客観評価とは

ワシはいつもこの場で、歯科の評価基準の曖昧さを指摘した来たのだけれど、よくよく考えてみた時、自院の評価基準が曖昧なことを知っていて知らないふりをしていたかもしれませんね。というのは、ウチのDHが、もちろん年間に数回おこなっている、自院に於ける外来講師セミナー企画やワークショップの提案に来たんです。で、ワシは訪ねた。今までの自院に於ける外来講師セミナーなどは、どういう形で自院に反映されているのか評価はどうやっているの?彼女曰く「う~~~ん」。。。。それじゃあそういう企画をするかしないかの客観的比較評価はどうするの?なんていぢわるな質問(笑)。

要は、みんなで楽しく仕事が盛り上がるのはいいのだけれど、それがどういう形で反映されているのか、患者アンケートだとか、あるいは具体的な歯周治療検査表かがみるみる改善したとか、色々あるわけですよね。でも、正直言って具体的な基準を導き出すまでのことはしていなかったように思うのです。
まあ、ある医院さんにしてみれば、昨年より受診患者数がこれぐらい増えた!とかレセプトがこれぐらい増えた!とかを基準にしているところもあるようなのですが、それってワシがいつも言うように、社会保証枠を担保にしている以上ちょっとずるいわね。100%自費で診療を行いこういう事を導入したり実践したりすると、こうなります、、と言うような米国型じゃないですから。米国のように社会保証枠がないところは、それはそれは歯科医院にとっても厳しい競争にさらされているわけで、そこから考え出される付加価値診療は大きく自院の評価を左右することは間違いないのです。しかし、日本のようなシステムでは、ベースエビデンスを保険で規制し皆同じにして、それからプラスαの付加価値競争ですから、米国よりも同業の反発が多いのは必至。付加価値が上手くいかない時、ベースエビデンスに戻れば良いといういわぎわるさ(変な日本語(笑))が残念で仕方ないのです。ワシは、広告規制の裏側にはそういう配慮があるのだと言うことを理解していると言うことです。それを無しにすると、下品な広告がちまたを賑わしますね、、と言うことなんです。

まあ冷静に考えた時、来院患者数がその評価の一つであることは間違いないのだけれど、これは社会動向にも左右されますね。そんな数の問題よりも何よりも、目の前にいる患者さんとどう向き合えるのかを客観的に評価したい・・・・なんていう答えを聞きたかったんだけれど、まあ、もう一度DHミーティングやるようですから、よろしくお願いします。その中で、正しく自分達を評価できる基準を作ってみましょう。

Posted: 土 - 10月 2, 2010 at 05:19 午後        




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