口腔保健行政サービスは不採算


当たり前でしょ、役人てのは何考えてるんだろ

昨晩、3つの障害者団体の代表の方と、八戸市が構想を練っていて、実現するとすれば2012年度スタートという、保健センターへの障害者歯科診療部門誘設に関して会合を持たせて頂きました。私たちの知らない障害をお持ちの方々の社会弱者としての悲痛な声を聞くことが出来て非常に勉強になりました。悲痛なのですけれど、とてもポジティブでその取り組みの一つ一つに敬服いたします。
そんな障害者が、比較的気兼ねなく歯科診療を受けられるように、あるいはすこぶる安心して受けられるように、保健センター構想での障害者歯科診療システムの構築は急がねばならないはずなんです。これがうまく軌道に乗れば、高齢者や乳幼児や妊産婦の口腔健康保健まで範囲を広げることが出来るというモノです。

今までの直接会議に出席はしてはいなかったのですが、話を聞くに、、役人側からは障害者歯科診療に関しての採算の話が出るのだとか。不採算を抱える気はないというのでしょうね。あのね、採算が取れていたら多くの歯科医師が取り組む事案でしょうに。不採算だからこその行政サービスじゃないんですかい。採算が取れるか取れないかが、行政サービスとしてのあり方の根本にあるとは驚きです。市民に対しての行政のあり方を、今更ながらあきれて聞くと共に、ああ、竹中小泉で規制緩和を皮切りに全てを損得で考える姿勢が、こんな所まで当たり前のように取り憑いているんだなと、やや驚いたりして。

障害を持った方が、不自由なく快適に暮らせる町こそが、健常人が快適に暮らせる町だと言うことを分かっていないのか、いるけど知らないふりなのか。。とにかく、採算重視での行政サービスにただただ驚くのでした。こう言う話の時いつも思うのは、行政サイドの歯科保健知識の無さや無関心。口腔保健がどれほど人が生きていく上で重要なのか全く分かっていないこと。まぁ、勉強する気もないだろうし、適当な年齢で酷い歯周病から口臭をまき散らし、いずれ総義歯へと遷移していくことが、悲しいことではなく当たり前だと思っているっでしょうから、ワシらの思いは全く届かないのでしょう。
こう言う人達、管理されている障害者の口腔内より、当然過酷な環境なのだと、気がついて欲しいなぁ。社会の一番の弱者にピントを合わせた歯科保健行政サービスを展開しましょうよ。

Posted: 金 - 10月 15, 2010 at 11:10 午後        




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