咀嚼の重要性


やっと分かってくれるのね(笑)

2月9日の「ためしてガッテン」の反響がすごいようです。いつもこの番組はなかなか良い線を行くので為になりますが、モノの見事に外しているときもあるので全部が全部というわけではないのですけれど、興味本位だけの民放っぽくない所が好感が持てます。歯科関連の特集も今まで何度もありました。で、今回の「咀嚼」をテーマにした内容はとても興味深いという感想が多いようです。

この咀嚼と脳の刺激や集中力と言った問題、そして姿勢や体のバランスといった問題は、ワシがローカルのNHKで番組を持っていたときも何度か取り上げた歯科関連の最重要課題だと思うんですよ。20年前から歯科東洋医学学会などでも噛むことと全身のバランスのとらえ方が言われ、「噛み」→「神」という語源の話や、顎関節と頸椎の問題など結構色々やってきたんですけれど、なかなか世の中には浸透しませんでした。むしろ眉唾に思う人の方が多かったかも。
今回こう言う企画を全国放送のしかも非常に視聴率の高い番組で取り上げると、瞬く間にこれが正義となる訳で、まあ、ある意味怖い感じもしますが(笑)。

Dr.Slavicekの提唱するThe Masticatory Organにならい臨床を続けて23年。何も分かっていない卒後数年のワシにとっては彼の提唱理論は衝撃的でした。その中にはこう言う事はいとも当たり前のように書かれており、その元になる発生学的な演繹科学が満載でした。その頃わしは、通常のハウツーばかりの教科書に辟易しており、理屈が理解できたら自分で考え実践し、世のモノと比較し修復検討する、、と言うことを繰り返していましたから、演繹の考え方に非常に同調したのでした。
今ですら、彼の提唱する顎機能の順位と項目に異を唱える臨床医が多いのは残念で仕方ありません。なぜならその実践結果が当院であるわけで、それを否定されているようでね(笑)。
1Speech  2Stress Management  3Appearance 4Posture 5Mastication 6Respiration
この 順位検証と機能的実践が当院が何を言われようが続けてきた「あなたのグッドライフへのベストビジョン」であり、最終目標な訳です。その実現のために必要な手段は山ほどあるのですが、その手段自体が目的になっている先生方が沢山居るのが残念ですし、方向を見失い彷徨う若きドクターがかわいそうです。

ためしてガッテン系の患者さんに答える引き出しは、ワシやワシの仲間達 には山のようにあります(笑)。みんなで頑張りましょうね(*^_^*)v

Posted: 木 - 2月 10, 2011 at 05:54 午後        




©