被災地へ


すっぽりと抜け落ちている岩手県北

土曜から、岩手の県北宮古市の旧田老町に、ドクター7名衛生士3名で向かいます。被災地の医療体制もセカンドフェーズに突入して、これからは歯科の出番が本格化するのですが、残念なことに日歯の危機管理体制がまるでなっていないばかりか、情報収集連携システムの不備、それぞれの立場の方のプライド等々、中には非常にくだらない理由で、本来歯科医師としての正義を発揮したくとも出来ない先生方が沢山いらっしゃることすらまるで理解できていないようです。国の総本部がそうですから、県はもちろん郡市レベルに至るまで組織的行動が出来ないので(せいぜい物資供給する為の集積)マンパワーがどれくらい何処に必要かなど、まるで分かっていないわけですね。
まあ、もちろんワシらも色々な組織に属していますから、学閥やら何やら様々なしがらみはあります。だからこそ、皆さん無記名で自己完結の参加を希望するわけで、まさしくそれが本来のボランティアだったり。それをまとめられない歯科の組織にちょっと残念な感じですね。

そんなことはどうでも良く、二次的要求のヘルプを受けてワシらは出かけてきます。きっかけは青森県保険医協会という組織ですが、参加するのは八戸の歯科勉強会HERZ会のドクターや衛生士。歯科組織的、学閥的しがらみを全く受けない自由意志による参加です。勝手にそういうことをするからそうではない行動に迷惑がかかるという批判は常にありますけれど、冗談じゃない(笑)。困ってるから来てくれと言われ、他に迷惑だからイケナイなどと何処の医者が言うんだ??助けてくれと言うその人はじゃぁ、ウソなのか?見捨てるのか?
この辺の状況も、多分お偉いさん達は机上で想像もつかないだろうね。まあ、とにかく、今回向かうのは後何回行く事になるかは分からないけれど、がんばってきますわ。。
この旧田老町、ここに診療室を構える歯科医師の山本先生という方が宮古市長で、ご自身の家も診療室も皆流されたんですが市役所に泊まり込み不眠不休で頑張って居られる。一山越えている田老地区は被災google map で宮古市の北、田老地区を見て頂ければ一目瞭然 。内科医も朝から晩まで一人で孤軍奮闘。ぽっかりと穴が空いている地区なんですよ。

後日、現場の状況など報告いたします。



Posted: 金 - 4月 1, 2011 at 01:14 午後        




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