帰って来たら速攻で勉強会


定例の勉強会ではあるけれど、新規参加の研修医は、、、

ワシの帰国からずれ込むこと2日で、毎月定例の勉強会HERZ会 が、当院研修室で開催されました。本来ならば最終水曜日なんですけれど、その日が帰国日だったからね。3Mのプレゼンをしてもらい、引き続きNTBR・DCの若い先生の症例発表が。時間があったらドイツの報告もしようかと思ったんですが、いっぱいでしたのでこの次時間のある時にでも。ドイツの状況は以前フランクフルトなどを訪れた5年前や、ベルリンなどを訪れた10年前に比べると、随分と米国化が進んだように思えるのはワシだけかな??その理由など後日ゆっくり考察しましょう。

さて、プロパープレゼンは比較的良く理解できましたのでご苦労さまでした。それより、久しぶりに感じる若い先生方の症例発表は非常に面白いですね。その時その場面を非常に一生懸命やっているのがよく分かります。一つの症例を通じて、その患者さんと如何に接していくのかとても興味深いものです。結局ワシが歯科医業を始めた20数年前も、ワシらがこういう悩みと直面しながら苦悩していたんだなと。今は幸せカモよ(笑)。だって、そのプレゼンに対して、ワシもNTBR大先生も、NGN大先生も、SIND先生とか歴々の先生が、ああでもないこうでもないんじゃないか、とか、なんでこういう引き出しがなかったのかとか、そりゃもうもまれるもまれる(笑)。素晴らしい経験じゃないですか。
目的は?その手段は?環境は?社会は?そんな議論を一つの患者さんの上で行うと言うことは、その患者さんも幸せですね。若い先生のプレゼンを通して、多くの先生があなたの最大の幸福を議論しているんですから。まあ、それが行きすぎると、プレゼンのための症例という本末転倒なことになってくるのはワシらも苦い経験があります。そうすることによってチャンピオン症例が世に出て、同業者から一定以上の技術水準で見られることに優越感を持った時代もありました。しかしそれは自己顕示以外何の為にも成らないばかりか、患者の幸福という最大の目的が見えなくなってしまうという最悪の結果になります。
そういう苦い経験も踏まえての強烈な議論は、ああ、なんて今の先生方は幸せなんだろう、知識不足の診療をそういうのもが普通なんだと信じて何年も過ごすことがない幸せな環境なんだなと、是非、思う存分(笑)実感して欲しいですな。

来週、今度は当院の定例全体ミーティングで木曜の午後がお休みです。「インプラント治療と患者さんの思い」という所に的を絞って議論を深めようと思います。



Posted: 土 - 9月 4, 2010 at 04:07 午後        




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