下顎運動の研究と咬合器の開発に関する年表

1800年代

年代

人 名

業      績

解  説

1805

Gariot

金属製の蝶番咬合器を開発

上下顎の模型が一定の関係で固定されるようになる

1840

Evans

最初の解剖学的咬合器を開発

咬合器が生体の解剖学的と関連した構造を持つようになる

1854

Bonwill

ボンウィルの三角(左右の下顎頭の頂点と下顎切歯点とを結ぶと、1辺 4 inch の正三角形となる)を提唱

解剖学的咬合器はボンウィルの三角を基準とするようになる

1859

Bonwill

3点接触咬合(Three points contact occlusion)を提唱

総義歯を安定させる咬合様式で、偏心運動時に上下顎の人工歯が常に3点で接触

1859

Bonwill

最初の顆路型咬合器を開発

Gysi,Hanauらのコンダイラー型咬合器に影響

1866

Balkwill

バルクウィル角を提唱

ボンウィルの三角と咬合平面とのなす角度が約26度である。

1890

Spee

スピーの湾曲の理論を提唱

犬歯の遠心隅角と下顎臼歯部歯列の頬側咬頭及び下顎頭前縁を結ぶ線は一つの円弧を形作る

1890

歯科界は“ボンウィルの三角”“3点接触咬合”並びに“スピーの湾曲”の理論によってバランスド・オクルージョンを与え再現することを究極のゴールと考えるようになる

1896

Walker

側方運動時に非作業側の下顎頭が咬合面に対し約35゜の傾斜度をもって下降することを発見(クリノメーターの開発)

生体の下顎運動を初めて測定し、咬合器に矢状顆路を与える必要性を認識

1896

Walker

ウォーカーの生理学的咬合器を開発

最初のアルコン型調節性咬合器を開発

1899

Snow

フェイス・ボウを開発し、生体と咬合器の運動軸を一致させる

咬合器の再現精度が飛躍的に向上

1800年代

1900年〜’29年

1930年〜’59年

1960年〜

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