下顎運動の研究と咬合器の開発に関する年表

1960年〜

年代

人  名

業     績

解  説

1961

Lucia

オーラル・リハビリテーションの予後に異常が生じることを提唱

過度の上下顎歯牙の接触によって咬耗が生じ外傷性咬合となる

1961

Schuyler

グループ・ファンクションド・オクルージョンを提唱

作業側の中切歯から最後臼歯までの全ての歯牙によって側方圧を分担

1962

Payne

カプス・リッジ・ワクシング法を発表

バランスド・オクルージョンを与えることを目的として考案

1962

Posselt

下顎切歯の限界運動路を3次元的に描いた図を発表

下顎切歯の限界運動経路を解析。

1965

Stuart

ウィップ-ミックス咬合器を開発。アルコン型咬合器の先駆をなす。

アルコン型半調節性咬合器(有歯顎用として初めて開発された半調節性咬合器)

1966

Pound

発音を利用して総義歯の前歯部を排列する方法を提唱

前歯排列に際し、{f},{v},{s}音を参考にする

1968

Swanson,Wiph

TMJ咬合器(全調節性咬合器)を開発

アルコン型全調節性咬合器(チュー・イン法にて下顎運動を測定)

1968

Granger

シミュレーター咬合器を開発

アルコン型全調節性咬合器

1968

Krogh-Poulsen

筋診断法を提唱

顎口腔系の機能異常の診断法として筋の触診を確立させる

1970

三谷、山下

コスマックス咬合器を開発

アルコン型半調節性咬合器。トップ・ウォール、CO-CR調節機構、顆頭間距離調節機構を有する

1970

Guichet

犬歯に加わる側方圧は大臼歯に加わる咬合圧の1/8であることを提唱

ミューチュアリー・プロテクテッド・オクルージョンの有効性を提唱する

1970

Guichet

咬合の決定要素を前方と後方の2つに分類

前方は前歯の被蓋関係で、後方は顎関節とし、この2つに同等の価値を持たせる

1972

保母

過補償理論を発表

1973

Lundeen

個人差が多いとされていた側方顆路角は殆ど7.5゜に一定し、差の現れるのはイミディエイト・サイドシフトの量である事を発表

1973

Lundeen

フランクフルト平面を基準にした場合、矢状顆路角が約45゜〜50゜と発表

1973

Pound

総義歯の咬合様式でリンガライズド・オクルージョンを提唱

1歯対1歯の関係で嵌合し、上顎臼歯の舌側咬頭は下顎臼歯の中央窩に窩み込む

1974

Dawson

アンテリア・グループ・ファンクションド・オクルージョンを提唱

犬歯をガイドとして使用できない場合は、作業側の前歯全てによって偏心運動をガイドさせ、臼歯離開咬合を付与する

1974

Guichet

ディナーD5A咬合器を開発

アルコン型全調節性咬合器

1975

Guichet

ディナー・マークII咬合器を開発

アルコン型半調節性咬合器

1975

Lee

パナデント咬合器を開発

アルコン型半調節性咬合器

1975

保母

オクルーゾマチック咬合器(新型)を開発

過補償理論に基づいたアルコン型非調節性咬合器

1976

Broadrick

咬合平面分析板を開発

咬合湾曲は半径4inch の円弧上にあるということから、咬合器上でそれを決定する

1800年代

1900年〜’29年

1930年〜’59年

1960年〜

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